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今出川GIEDE(「ギード」と読んでください)男声合唱団とはナニモノか?

◆GIEDE誕生
 あれは確か1994年のある秋の深夜のこと、同志社学生混声合唱団C.C.D.という合唱団の京浜地区在住OB数人が「第53回合唱賢人会議」の名の下に集まっていた。大量のアルコール消費を伴うこの「会議」は、数年来頻繁すぎるほど頻繁に開催されており、したがってすでに議題などあろうはずもなく、同夜の目的はただ単に飲むことのみであった。当日の同会議出席者は社会人としての激務に追われる毎日について、それぞれが静かに語っていたのだが、席上、誰からともなく「諸君、合唱をやろうではありませんか」との声があがった。合唱か。学生時代、勉学そっちのけで合唱に没頭していた連中が集まっている「会議」であるにも関わらず、こういう意見は出たことがなかった。考えてみれば、学生時代には誰もがたしなむであろうテニスもスキーも、まともにやったことのない合唱バカばかり、共通の遊びは酒と歌しか無い。酩酊一歩手前の脳味噌を抱えた「会議」出席者は口々に、それは大変素晴らしい考えだ、やろうやろうすぐやろうと、やみくもに賛同の声をあげた。簡単に言うと、酒の勢いでできあがったのが我が「今出川GIEDE男声合唱団」なのである。

◆コンセプト
 そういうわけなので、世間の正しい合唱団各位がお持ちの「設立の理念」などはない。それでも現在までの間、主に東京九段でおおよそ週に一度の稽古(練習)が続いている。この間、C.C.D.のOB以外にも有力なメンバーが乱入し、少しずつ陣容は拡大してきたが、今でもたった十数人の小規模弱小集団、吹けば飛ぶような合唱団である。自前の演奏会を二度は開催したものの、何年かの休眠期間を経てようやく活動を復活させた合唱団である。要は稽古・強化合宿ばっかりの歌い散らかし合唱団でもある。しかし、我々は気迫と熱意だけはどこにも負けないつもりだ。何ができる集団なのか自分たち自身で未だわからないだけなのだ。自由闊達歌いたい放題、力ずくでハモろうとするオキテ破りの男声合唱団として独自の地平を歩みつつある。ちなみに団の名称の由来を紹介すると、今出川とは京都の銀閣寺と北野を東西に結ぶ道路の名前であり、GIEDEとは「Gloria In Excelsis Deo」の略である。ともに我々団員の「根っこ」を表す。

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